- August 21, 2009
- Category: BOOK
「犬のしっぽを撫でながら」小川洋子
数に隠されている神秘と美しさ。その偉大な真理に向き合う芸術家ともいえる数学者たち。ひとつの作品を生み出すきっかけや、小説へのあふれる想い。少女時代の『アンネの日記』との出会いとその後のアウシュヴィッツへの旅。そして天真爛漫な飼い犬や大好きなタイガースのこと。日々の中の小さなできごとや出会いを、素晴らしい作品へと昇華していく小川洋子の魅力あふれる珠玉のエッセイ。
私も本を読むのが好きなので、通勤途中の電車の中で本を読んでいる人がいると、何を読んでいるのだろうと気になって仕方がなくなる。
本の厚みやその人の外見などからイロイロと想像してみたりするものの、実際に「何を読んでいるのですか?」などと声を掛けることはない。
それは当然。全く知らない他人にいきなり声を掛けたりする勇気はちょっとない。
しかし、この本のエピソードにあるように、学生時代には見ず知らずの人から「よく本を読んでるね。何読んでるの?」と声を掛けられたりすることが何度かあった。
まぁ、そこから会話が弾んだり恋愛や友情に発展したりなんてことはやはり無かったけれど。
読書という行為自体、孤独なものであるけれど、他者と本の感想などをやり取りしたり、共感したり、何ていうのも、偶にはいいものだと思う。
いつもながら阪神タイガースの話も出てくる。
小川洋子の大人しそうな外見や作品の感じと、虎ファンのイメージはかなりミスマッチだ。
それゆえタイガースについて現役で熱く語ってくれたりすると「イイなぁ」とつい思ってしまうのである。


もみお(♂)


Comments
No comments found.