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「葬送」平野啓一郎

ロマン主義の全盛期、十九世紀パリ社交界に現れたポーランドの音楽家ショパン。その流麗な調べ、その物憂げな佇まいは、瞬く間に彼を寵児とした。高貴な婦人たちの注視の中、女流作家ジョルジュ・サンドが彼を射止める。彼の繊細に過ぎる精神は、ある孤高の画家をその支えとして選んでいた。近代絵画を確立した巨人ドラクロワとショパンの交流を軸に荘厳華麗な芸術の時代を描く雄編。

芸術とは何か。
誰しも美しい物事に接した場合、“嗚呼”といった類の感動があるもので、それを純粋に抽出して鑑賞出来るかたちにしたものが「芸術」だと思っている。
音楽に絵画、詩文や彫刻、そして映像なども「芸術」になる。
「芸術」の美に触れられることは、ひとつのエクスタシーであり、そうであるが故に、人を惹きつけて止まない。
……私はそう考え、そうであるからこそ、ショパンやドラクロワのように芸術の中に奮闘する人の生き方は美しいのだと思う。

クラシック音楽に疎い私でも、ショパンの名前は知っている。
一方で、ドラクロワという画家を私は知らない……と思っていたが、「民衆を率いる自由の女神」という作品は、世界史の資料集などで見かけたことのある有名な作品だった。

葬送〈第1部(上)〉 (新潮文庫) 葬送〈第1部(下)〉 (新潮文庫) 葬送〈第2部(上)〉 (新潮文庫) 葬送〈第2部(下)〉 (新潮文庫)

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