「さよなら、スナフキン」山崎マキコ

決して美人じゃない、大学も二つ目、トシでいえば三浪も同然のオンナ・大瀬崎亜紀。いつだって一生懸命で、妥協がないのはいいけれど、ちょっぴりおバカで自信もない。そんな彼女が恋をした。バイト先の編集プロダクションでシャチョーに見込まれちゃったのだ。必要とされたい一心で、ひたすら仕事に励む大瀬崎亜紀。でも、その先は?人一倍純情で不器用な女子学生の仕事と恋の奮闘記。

 自分の居場所を探して一生懸命。この本の主人公、大瀬崎亜紀と「マリモ」の大山田マリモはよく似ている。というか、多分同一人物だと思う。
その意味では、わたしのように「マリモ」→「スナフキン」ではなく、「スナフキン」→「マリモ」の順で読むべきだった。

大瀬崎のように何となく本が出ちゃってベストセラーなんていうのは羨ましいし、それだけ頑張ったのであれば、自慢に思えばいいものの、主人公は全くそう思わない。
大瀬崎にとっては自分の居場所や生き方に一生懸命であるというだけ。そうした真っ直ぐな生き方が、ただ善悪もなく毎日を生きている私にとってはいっそう眩しく映った。

さよなら、スナフキン (新潮文庫)

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