- April 6, 2008
- Category: BOOK
「神聖喜劇」大西巨人
一九四二年、対馬要塞の重砲兵連隊に補充兵役入隊兵百余名が到着した。陸軍二等兵・東堂太郎もその中の一人。「世界は真剣に生きるに値しない」と思い定める虚無主義者である。厳寒の屯営内で、内務班長・大前田軍曹らによる過酷な”新兵教育”が始まる。そして超人的な記憶力を駆使した東堂二等兵の壮大な戦いも開始された。--不滅の文学巨編、登場!
光文社文庫から出ている、五冊組みの紙っぽい表紙に包まれた本。大西巨人はこの本が初めてであり、特段思い入れがあったと言う訳でもなく、寧ろこの本を読むまでは知らなかった作家。
『神聖喜劇』というタイトルのイメージに反し、第二次大戦の頃の兵隊の話であり余り明るい話ではない。
特に主人公である東堂二等兵は非常に理屈っぽい男で、事あるごとに綿々と理屈を並べ立てられるので、閉口するところがある。
ただ、そうした性質から当時の軍隊のことや社会のことが丁寧に語られ、また考察されていくのは、非常に興味深い内容だった。
特に被差別部落への考察やものの考えについては、なかなか詳しく書かれており、そしてこの物語の骨子の一部分でもあり、勉強になった。
育児と仕事で忙殺されていて、なかなかPCを弄っている時間がなかった。
ただ、読書は何時いかなる時も続けていきたいと思っているし、ここに読書感想文は乗っけつづけていきたいと思います。

もみお(♂)


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